こんにちは、シャドーボックス職人のray(@ray_shadowbox)です。
前回の記事では、「パーツの切り方」について解説しました。
今回は
パーツの断面処理
について解説していきます。
シャドーボックスの断面処理について
用意するもの
水性ペン
カードの断面の白(紙の色)を目隠しするために使います。
とにかく滲まないものを用意しましょう。
油性ペンはカードの層に染み込んで大変なことになるので、水性ペンから選びましょう。
細かいところも塗りやすい**筆ペンタイプ**のものがオススメです!
色は汎用性の高いブラウンやグレーが良いでしょう。
僕はトンボの筆之助(ブラウン)を愛用しています。
4B〜6Bの鉛筆などを利用しても良いですね!
モデラー
ナイフを入れて波打ったカードの表面を整えるために使います。
スパチュラやモールディングツールとも呼ばれ、プラモデルの工具売り場などで手に入ります。
耳かきや指先でも代用可能です。
実際の断面処理
表面・断面をならす
前回の記事では「ナイフは必ず斜めに入れてパーツを切り抜きましょう!」というお話をさせていただきました。
ナイフを斜めにいれて切ると、断面が絵柄の裏に隠れるかわりにカードの表面がこのように盛り上がってしまいます。
断面図で説明すると、こんな感じ。
そこで、モデラーを使って表面をならしてあげます。
表面を傷つけないように、優しくなぞってあげましょう。
ペン入れの前に、必ずこの処理を行いましょう!
理由は次の項目で詳しく解説します!
断面に色を塗る
シャドーボックスはいろんな角度から眺めて立体感を楽しむ作品です。
なので、どの方向からでも美しく見えるように下処理を行いましょう。
白い紙が見えているカードの断面を、ペンで塗りつぶします。
このとき、カードの表面をならす作業をしないでペイントを行うとーー
インクがカードの紙の層の間に染み込んで、作品が台無しになってしまいます。
なので、必ずペン入れの前にはカードの表面を整える処理を行いましょう!
色を塗るときは、絵柄の面を汚さないように裏側から塗るのが基本です。
断面に合わせてペン先も斜めに傾けてあげると塗りやすいです!
また、時間をかけて塗るとどんどんインクが紙に染みてしまうので、サッ サッっと素早い作業を心がけるようにしましょう!
まとめ
- 断面をモデラーで整える
- 裏面から断面を水性ペンで塗りつぶす
今回は、断面処理の基本について解説してみました。
例外として、白いパーツや色味が白系の絵の場合には「あえて断面をペンで塗らない」という方法もあります。
白いパーツに濃い色の輪郭がつくと、かえって変に断面が目立ってしまうんですね。
そのあたりの使い分けは、センスと雰囲気で判断しましょう!
白い断面(輪郭)が、かえって作品として映える場合もあるのです!
次回は「筋彫り・裏彫り」について解説していきます!