
こんにちは、シャドーボックス職人のray(@ray_shadowbox)です。
前回の記事では「奥行きの考え方」について解説しました。
今回は
パーツの切り方・デザインナイフの使い方
について解説していきます。
シャドーボックスを作るときのパーツの切り方
デザインナイフについて

パーツを切り出すときには、このような「デザインナイフ」を使用します。
カッターよりも刃が薄くて鋭利で、細かいパーツを切り出すことに特化しています!
パーツの切り方

切り抜きたいパーツに対して、斜めに刃を刺していきます。
刃を斜めに入れる

じゃじゃん。
カードを横から見た図です。

断面図を見るとこんな感じ。

これはシャドーボックスを正面から見たときに、カードの白い断面が見えないように仕上げるためです。

刃を逆に入れると、完成品を見たときに断面が丸見えな作品になってしまいます。

こちらが実際の断面図。
断面がカードの裏側を向いているのが分かると思います。
カードを回しながら、常に断面の向きを気にして切っていきましょう!
丸いパーツの切り方

さて、とくに難しいのが丸いパーツを切り抜くとき。
一筆書きでパーツを切り抜くのは絶対にNGです!

パーツは、ミシンの縫い目のように細かく抜き差ししながら切っていきます。

裏側から見ると、分かりやすいですね。
数ミリずつ、丁寧に切り進めていきましょう。
これは丸いパーツに限らず、シャドーボックスのすべてのパーツの切り抜きに応用できる技術です!
必ず身につけましょう!
パーツはのりしろを含めて切り出す

下の階層のパーツは、のりしろを含めて切り出します。
シャドーボックスが完成したときに
- どの部分が見えるのか。
- どの部分が隠れるのか。
上記2点を意識しながらパーツを切り出していきましょう!
「のりしろ」は、さらに上にパーツを重ねる際に接着剤を塗る部分です!
カードが分厚くて切りにくいときは

「カードが厚くて細かいパーツを切り出しにくい」
そんな時は、カードの裏面の厚紙を剥がしてあげると作業がしやすくなります!
パーツケースを使おう

切り出した細かいパーツは、パーツケースに入れて保管すると安心です!
すべて紙で出来ているので、ふとした瞬間に失くなって行方不明!なんていう事態が多発するのが「シャドーボックスあるある」なのです。
まとめ
- 断面が絵柄の裏にくるようにナイフを傾けて刺す。
- ミシンの縫い目のように細かく抜き差しして切る。
次回は断面処理について解説していきます!