こんにちは、シャドーボックス職人のray(@ray_shadowbox)です。
前回はパーツの断面処理について説明しました。
今回は
筋彫り・裏彫りの基本
について詳しく解説していきます。
シャドーボックスのスジ彫りとは
光に当てると、魔法陣の文字が立体的に浮き出ているのが分かると思います。
これが筋彫りの効果です。
細かいところだと、髪の毛や服の模様などもすべて筋彫りしてあります。
とっても簡単にできて、なおかつ格好良くみえる効果的な手法です!
ぜひ習得してみてください!
シャドーボックスの筋彫りのやり方について
用意するもの
ニードルや目打ち・千枚通し、モデラーなど、先が尖っていてカードを傷つけられるものを使います。
持ち手が細すぎると指が疲れてしまうので、太いものや持ちやすく造られているものを用意することをオススメします!
最初はゼムクリップやまち針、芯の出ていないシャープペンシルなどから始めても良いと思います!
筋彫りのやり方
絵柄の表面を傷つけるような感覚で、先の尖ったものでイラストをなぞってみましょう。
遠慮せずに深めに彫り込むのがポイントです!
じゃじゃん。
パーツを分けていないのに、縁のピンクが立体的に見えるようになりました!
簡単ですね!
筋彫りのコツ
コツは、常にニードルを手前に引くように彫っていくこと。
奥に押し進めると、カード表面のインクを削ぎ落としてしまうためです。
文字を書くときと同じ動きです!
彫刻刀とは逆の動きをします!
シャドーボックスの裏彫りについて
読んで字の如く。
筋彫りの作業をカードの裏面から行う手法を「裏彫り」といいます。
こちらは少々上級者向けのテクニックになります。
裏彫りのやり方
例として、こちらのパーツを裏彫りしてみましょう。
裏面から筋を彫ってみます。
じゃじゃじゃん。
表面に、裏から彫った模様が浮かび上がりました!
こんな感じで質感を表現したり、立体感を作ることができるのが裏彫りです。
裏面からアプローチしてパーツに丸みをつけるのも、裏彫りと同じ手法ですね!
裏彫りのコツ
光にかざしながら絵柄を確認して、鉛筆などであたりを付けてから作業を始めると分かりやすいです。
まとめ
- 絵柄をなぞって立体感を出す筋彫り
- 裏側からなぞって質感を表現する裏彫り
どちらも家にあるもので再現できる簡単な技法です。
ぜひ試してみてください!
次回は、最後の下処理「曲げ」について解説していきます。