![シャドーボックスの組み方](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/005176eeedc26c31c01771cd94b588f5.jpg)
こんにちは、シャドーボックス職人のray(@ray_shadowbox)です。
前回は「カードの曲げ方」について解説しました。
今回は、いよいよシャドーボックスの最終工程
組み
について解説していきます。
ここまでこれば、シャドーボックスの完成は目の前です!
シャドーボックスの組み方について
用意するもの
木工用ボンド
![速乾の木工用ボンド](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/f006e78f289746268e19121bd7e422b0.jpg)
シャドーボックスのパーツの接着には木工用ボンドを使用します。
![パーツの位置を微調整](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/0333923b056aca83815173c826c66f6c.jpg)
- 乗せてからパーツの微調整ができる。
- 乾くと透明になるので作品を汚さない。
などなど、木工用ボンドはシャドーボックスと相性抜群!
とくに速乾タイプのものがオススメです。
瞬間接着剤だとカードがヨレたり、インクが滲んだり、強力過ぎてパーツの位置の微調整ができなかったり。
シャドーボックスと瞬着はなにかと相性が悪いのです。
ピンセット
![ピンセット](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/fcf2710953820822335b8c68d34cde3d.jpg)
細かいパーツを取り扱うときのために、ピンセットを用意しておくと便利です。
![先が平型のピンセット](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/49c9d40abac052580ddca6b12dbae0a3.jpg)
先が平型のモデルを使うと、カードを傷つけずにパーツを掴めるのでオススメです!
カードを重ねていく
![階層ごとに重ねていく](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/ab23bdaf89e96588712a3ffd2d83115b.jpg)
それでは実際に「組み」の作業に入ります。
切り抜いたカードを、階層順に重ねていきます。
組みの作業では奥のパーツから順番に乗せていきます。
絵柄の前後を考えながら、パーツを乗せる順番を決めていきましょう!
![ボンドを盛る](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/d0324fe8e9fb580f77025d8d62339131.jpg)
パーツの立体感や飛び出し具合によって、ボンドの量を調整します。
たわわなおっぱいにはボンドを盛りに盛っていきます…!
![小さいパーツはピンセットを使う](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/b40cbe6192966049eab85dcd773065aa.jpg)
小さいパーツにはピンセットを使います。
![パーツを組み合わせていく](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/4ca8c052c56f4ed75165f1f7d8b57db7.jpg)
一度ボンドを使い始めると、作業は時間との戦いになってきます。
臆せずに、どんどん組み上げていきましょう!
スペーサーについて
![カード間の距離を広げる](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/4a3fb9b61d61f56456852c591d053552.jpg)
カード同士の距離をひらくために「スペーサー」を噛ませましょう。
![スペーサーを使う](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/e8f435c053965ec83612725304fea08b.jpg)
いらないカードの切れ端などを利用して作ります。
![スペーサーでカーブを維持する](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/3989b702a2a472596368445f2c467fc1.jpg)
小さなパーツを浮き上がらせるときにも、スペーサーは有効です。
スペーサーの作り方
![0 5mmの厚紙](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/74b675302cf4a133eed9b7be078dadb6.jpg)
一番自由度が高いのは、厚紙を使う方法。
![厚紙を小さく切る](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/f6b145fbb136dfbc8e85e955a4e07079.jpg)
厚紙を必要なサイズに合わせて量産。
![厚紙を重ねて固定する](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/d8d6ed8bae8d7dccc78bbcbf317794c9.jpg)
切り出した厚紙をボンドを使って重ねていきます。
![5mmぶん重ねたスペーサー](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/43d09e832dcebfba558924a137039b51.jpg)
こちらは5mmぶん重ねたスペーサー。
カード同士の間隔が広くなると、作品がダイナミックに見えます!
![厚さ5mmのカラーボード](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/ee60df1ed19c061831d931fe095d8d43.jpg)
5mm以上の隙間をあけたい場合には、カラーボードを利用するのもお手軽です。
![カラーボードを使ったスペーサー](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/d6a2a8e4cfdc1fb3cf0b46ac9376713e.jpg)
カラーボードは断面も黒いので、安心してシャドーボックスに使えます!
奥行きを付けすぎると、かえって不自然になってしまう場合があります。
作品の構成をよく考えながらスペーサーの厚さを決めましょう!
スペーサーの重要性
![薄いスペーサー](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/12/7b8733a34507c121379595f3a2b664f7.jpg)
スペーサーの厚さひとつで、シャドーボックスの印象は大きく変わってきます。
いろいろ試して、自分なりの理想の方程式を見つけてみてください!
この1mmにも満たない薄いスペーサーがカードの立体感を左右するのです!
シャドーボックスの完成
![完成したシャドーボックス](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/237759ba7d9bd777c41ad876930e9699.jpg)
遊戯王カードのブラック・マジシャン・ガール(15AY-JPB03)を使用したシャドーボックスが完成しました!
以上の「基本編」の工程を経て、ひとつの作品ができあがりました。
![UVレジンを使ったシャドーボックス](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/28cdbd7145e4156286e1ff898c5d0a7a.jpg)
このシャドーボックスには、トップコートコーティングやUVレジン加工など「基本編」では解説しなかった技術も使用しています。
そのあたりの追加技術はこれから「応用編」で紹介していこうと思っています。