![パーツの断面処理について](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/8c7d8e677cc11f414bcbd103a01e490b.jpg)
こんにちは、シャドーボックス職人のray(@ray_shadowbox)です。
前回の記事では、「パーツの切り方」について解説しました。
今回は
パーツの断面処理
について解説していきます。
シャドーボックスの断面処理について
用意するもの
水性ペン
カードの断面の白(紙の色)を目隠しするために使います。
とにかく滲まないものを用意しましょう。
油性ペンはカードの層に染み込んで大変なことになるので、水性ペンから選びましょう。
細かいところも塗りやすい**筆ペンタイプ**のものがオススメです!
色は汎用性の高いブラウンやグレーが良いでしょう。
僕はトンボの筆之助(ブラウン)を愛用しています。
4B〜6Bの鉛筆などを利用しても良いですね!
モデラー
![100均のモデラー](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/8d7ff7d9421f1997e45c4aaa0df96a5f.jpg)
ナイフを入れて波打ったカードの表面を整えるために使います。
スパチュラやモールディングツールとも呼ばれ、プラモデルの工具売り場などで手に入ります。
耳かきや指先でも代用可能です。
実際の断面処理
表面・断面をならす
![ナイフを斜めに入れる](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/f398505be03278dc5e42d4239a947f73.jpg)
前回の記事では「ナイフは必ず斜めに入れてパーツを切り抜きましょう!」というお話をさせていただきました。
![断面処理をしないと表面がガタガタ](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/4166175fc6084b7da53d3c3379169c1d.jpg)
ナイフを斜めにいれて切ると、断面が絵柄の裏に隠れるかわりにカードの表面がこのように盛り上がってしまいます。
![切ったあとは断面が乱れている](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/29c6afc8dfb6d8d3db9614b31fbbd1a6.jpg)
断面図で説明すると、こんな感じ。
![表面をならす](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/9f5c5b7948dadb72851b0810f8fb2163.jpg)
そこで、モデラーを使って表面をならしてあげます。
![モデラーで断面を整える](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/1126aa30aa95135cb1ef0cf23b7bd19a.jpg)
表面を傷つけないように、優しくなぞってあげましょう。
ペン入れの前に、必ずこの処理を行いましょう!
理由は次の項目で詳しく解説します!
断面に色を塗る
![いろんな角度から見るシャドーボックス](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/f69535837b8007a86e5efa9cb588fa42.jpg)
シャドーボックスはいろんな角度から眺めて立体感を楽しむ作品です。
なので、どの方向からでも美しく見えるように下処理を行いましょう。
![断面を塗りつぶす](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/af39f76830dfa9d4cb4f27da85431780.jpg)
白い紙が見えているカードの断面を、ペンで塗りつぶします。
このとき、カードの表面をならす作業をしないでペイントを行うとーー
![インクが染み込んでしまう](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/2e04af862e3557b307823bc2788aa8d6.jpg)
インクがカードの紙の層の間に染み込んで、作品が台無しになってしまいます。
![表面をならしてから断面に塗る](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/1656e880557cb365bb8d1123e6313a07.jpg)
なので、必ずペン入れの前にはカードの表面を整える処理を行いましょう!
![裏面から手早く塗る](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/66972c89fa21411cd25fcb16707fd4d9.jpg)
色を塗るときは、絵柄の面を汚さないように裏側から塗るのが基本です。
断面に合わせてペン先も斜めに傾けてあげると塗りやすいです!
また、時間をかけて塗るとどんどんインクが紙に染みてしまうので、サッ サッっと素早い作業を心がけるようにしましょう!
まとめ
- 断面をモデラーで整える
- 裏面から断面を水性ペンで塗りつぶす
今回は、断面処理の基本について解説してみました。
![カレーアイズのシャドーボックス](https://shadowboxlabo.com/wp-content/uploads/2019/11/14d3ba5b90b449325b4bf293861c7e8f.jpg)
例外として、白いパーツや色味が白系の絵の場合には「あえて断面をペンで塗らない」という方法もあります。
白いパーツに濃い色の輪郭がつくと、かえって変に断面が目立ってしまうんですね。
そのあたりの使い分けは、センスと雰囲気で判断しましょう!
白い断面(輪郭)が、かえって作品として映える場合もあるのです!
次回は「筋彫り・裏彫り」について解説していきます!